2015年11月25日

寒い夜に。

 霜の上に降る初雪の朝氷
  とけずもものを思ふころかな (拾遺和歌集・冬229)
 -霜の上に降った初雪が朝、氷になって残り続けるように
  私の心も物思いにとらわれて凍てついている。

 霜置かぬ袖だにさゆる冬の夜に
  鴨の上毛を思ひこそやれ (同230)
 -霜がおいていない私のこの袖でさえもこんなに冷え切っている冬の夜に、
  霜を払いのけることさえできない鴨たちの上毛は
  どれだけ冷たく、寒いだろうか。

posted by ひよこ豆 at 21:45 | 2011〜2015