2013年06月30日

底清み流るる河のさやかにも
 はらふることを神は聞かなん  
   よみ人知らず 拾遺和歌集 夏133
−水底が清らかなので、流れる川が澄み切っているように、
 清浄な心で祓をして祈願したことを、神もどうか聞き入れてほしい。

さばへなす荒ぶる神もおしなべて
 今日はなごしの祓なりけり
   藤原長能 拾遺和歌集 夏134
−五月の蠅のように、騒がしく荒々しい国つ神も
 皆一様に穏やかになることを願って、今日六月の晦日は、
 辺り一帯に夏越の祓をする日だったよ。

 (岩波書店「新日本古典文学大系7 拾遺和歌集」より)

posted by ひよこ豆 at 07:59 | 和歌